写真を趣味とする人の憧れといえば、ライカ(LEICA)。世界的な写真家が愛用してきたライカについてご紹介します。
ライカの始まり
LEICAⅠ型の原型となるウルライカが登場したのは1914年、オスカー・バルナックが考案しました。当時一般的だったカメラは大手札判を使うガラス乾板組み立て式で、木製三脚が必要な大型のカメラでした。オスカー・バルナックが考案したこの小さなカメラは簡潔な操作性を備えた画期的な発明でした。
その後、1925年にLEICA Iとして発売され、その革新的なデザインと性能により、すぐに世界中の写真家たちから注目を浴びました。ライカのカメラは、その後も技術的な革新を重ね、常に最先端の写真撮影技術を提供し続けています。
アンリ・カルティエ=ブレッソンとライカ
アンリ・カルティエ=ブレッソンは、20世紀最大のフォトジャーナリストの一人で、生涯ライカのカメラを愛用しました。1930年初頭、カルティエ=ブレッソンは、北アフリカの旅の帰りに立ち寄ったマルセイユで、初めてのライカ1を購入します。彼はライカを携え、パリの街と人々を撮影し始めました。
彼の「決定的瞬間」の理論は、ライカのカメラが提供する独特の可能性と相まって、彼の作品を世界的に有名にしました。カルティエ=ブレッソンは、「ライカがなかったら、私は写真をやっていなかった」と語っています。
- カルティエ=ブレッソンの初めてのライカは、1925年発売のLEICA A、また、1930年発売のLEICA Cと言われているが、本人が明らかにしていない。 ↩︎
M型ライカの名機
M型ライカは、レンジファインダーカメラの代名詞であり、そのシンプルな操作性と高い信頼性で多くの写真家に愛されています。このシリーズは、1954年に初めて登場して以来、多くのモデルがリリースされ、写真の歴史に多大な影響を与えてきました。
LEICA M3
LEICA M3は、1954年に発売されました。その優れた品質と革新的な機能で大成功を収め、永遠の名機としてM型ライカの基礎となりました。
LEICA M4
1967年に発売。改良されたフィルム装填システムと絞り優先自動露出の機能が高く評価されました。
LEICA M2
M3後に発売。廉価版としてではなく、実用面から評価されロングセラーとなりました。
LEICA M6
M型最長のロングセラーとなった実用機。
LEICA M4
1967年に発売。改良されたフィルム装填システムと絞り優先自動露出の機能が高く評価されました。
バルナックライカ
バルナックライカは、ライカが初めて市場に投入した35mmカメラシリーズで、その名は設計者のオスカー・バルナックに由来しています。1914年に製造された試作機であるウルライカから1957年発売のLEICA lgまでがバルナック型と呼ばれます。このシリーズは、コンパクトで持ち運びやすいデザインと優れた画質で、多くの写真家から支持されました。
- UL LEICA(1914年)
- LEICA0(1923年)
- LEICA 1【A】( 1925年)
- LEICA 1【B】 (1926年)
- LEICA 1【C】(1930年)
- LEICA STANDARD(1932年)
- LEICA Ⅱ(1932年)
- LEICA Ⅲ(1932年)
- LEICA Ⅲa(1935年)
- LEICA Ⅲb(1938年)
- LEICA 72(1954年)
- LEICA 250FF(1934年)
- LEICA 250GG(1936年)
- STEROLY【A】(1934年)
- LEICA Ⅲc(1940年)
- LEICA Ⅱc(1948年)
- LEICA Ⅰc(1949年)
- LEICA Ⅲd(1940年)
- LEICA Ⅲf(1950年)
- LEICA Ⅲg(1957年)
- LEICA Ⅰg(1957年)
- LEICA Ⅱf(1951年)
- LEICA Ⅱf(1952年)
その他のライカ
- Rシリーズ
- Sシステム
- Tカメラシステム
- Xシリーズ